ダイエットや脂肪燃焼、美容、疲労回復にいい肉
肉と一言で言っても、肉の種類によって効果はさまざまです。ここではダイエットや脂肪燃焼、美容、疲労回復などに効果のある5つの肉を紹介します。
鹿肉
鹿肉は貧血や体臭が気になる人に食べてほしい肉です。
豊富な鉄分で貧血予防
鹿肉は鉄分が非常に豊富です。100g中6mg含まれています。鉄分が多いとされている牛フィレの3〜6倍の鉄分量です。
鉄分は体を健康に保つために必要な成分です。貧血の原因にもなります。
日本の女性は圧倒的に鉄分不足。1日に必要は摂取量は11mgとされていますが、半分くらいしか摂れていません。
ほうれん草にも鉄は含まれていますが、それは非ヘム鉄と呼ばれるものです。肉に含まれているのはヘム鉄です。ヘム鉄の方が人の体に吸収しやすいのです。鉄分をとるならヘム鉄が豊富な鹿肉が最適です。
体臭予防
鉄分が不足すると、組織に酸素を送れなくなり酸素不足になり、乳酸がたまります。乳酸がたまると、実は体臭が強くなるのです。
鉄分の補給は体臭予防の効果があります。
鹿肉は食べるととても柔らかく、臭みがなく女性にも食べやすくて、牛肉の味に似ていると思います。
羊肉
羊肉は体脂肪が気になる人に食べてほしい肉です。
L-カルニチンが脂肪燃焼効果をアップする
羊肉にはL-カルニチンというアミノ酸が豊富に含まれています。
L-カルニチンは、体脂肪や食べた時の脂を脂肪燃焼機関であるミトコンドリアまで運ぶ役割をします。L-カルニチンが多ければより燃焼効率が良くなるわけです。
羊肉には100gあたり200mgのL-カルニチンが含まれているのに対し、牛肉は60mg、豚肉は35mgです。羊肉はL-カルニチンが豊富なので脂肪燃焼の期待大です。
緑茶はL-カルニチンと相性が良い
ミトコンドリアで燃焼すると、活性酸素が出やすくなります。活性酸素がたまるとミトコンドリアを破壊し、脂肪燃焼効果を下げてしまいます。
この活性酸素を抑える働きをする飲み物が緑茶です。緑茶に含まれるカテキンが活性酸素を抑える抗酸化物質として働きます。
ラムとマトンならマトンを
ラムは生後一年以内の羊のことをいい、100gあたり80mgのL-カルニチンを含みます。マトンは成長した羊のことをいい、100gあたり200mgのL-カルニチンを含みます。同じ羊肉でもマトンを食べたほうが脂肪燃焼効果が圧倒的に高いのです。
ジンギスカンのお店で食べるのもいいですね。緑茶と一緒に。
豚肉
豚肉は疲れがちな人に食べてほしい肉です。
ビタミンB1で疲労回復
豚肉には疲労回復のビタミン、ビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1含有量は100gあたり豚1.19g、牛0.9g、鶏0.9gです。
豚を食べれば牛・鶏より10倍のビタミンB1を摂取でき、疲れにくい体になります。
パイナップルは豚肉と相性がいい
パイナップルに含まれるブロメリンは、タンパク質の分解のスピードをアップする作用があり、固い肉でも胃もたれしにくくなります。
酢豚にパイナップル、敬遠する人も多いですが、相性はバッチリだったんですね。
沖縄ではパイナップルを豚の餌に混ぜているところがあります。その豚はパイナップルポーク純というブランド豚になっていて、ビタミンB1は通常の豚より1.5倍も含まれています。機会があれば是非。
牛フィレ肉
牛フィレ肉はダイエットしたい人に最適な肉です。
良質のタンパク質
タンパク質が不足すると筋力が不足します。基礎代謝が落ちて脂肪が燃焼しにくくなって太りやすい体になります。
牛フィレ肉は良質なタンパク質なので、筋肉をつけるのに最適です。
鉄分やL-カルニチンも多く含む
牛フィレ肉には、脂肪燃焼効果が上がるL-カルニチンが、肉100g中60mgと多く含まれています。
貧血・体臭予防する鉄分は、肉100g中2.5mg含まれています。
どちらもトップクラスの量です。
放牧牛のフィレ肉なら脂肪もつきにくい
放牧牛のフィレ肉には脂肪の合成を阻害する共役リノール酸が豊富に含まれています。
共役リノール酸が豊富な生草を餌としているからです。
鶏胸肉
鶏胸肉は、ダイエット・美容・疲労回復に効果があるパーフェクトな肉です。
低カロリー、糖質0
胸鶏肉はタンパク質が非常に多く、糖質がほぼ0です。また脂分がほとんどなく、カロリーも低いです。
美肌に高い効果
鶏胸肉はビタミンA、ビタミンB6が豊富です。
ビタミンAは肌などの細胞の再生を促す作用があります。
ビタミンB6はタンパク質が肌の原料になるのをサポートする作用があります。
肌の細胞は28日周期で生まれ変わります。その生まれ変わりがスムーズなほど健康で美しい肌になります。
肌の新陳代謝に必要なビタミンA、ビタミンB1、タンパク質。この3つの成分が鶏のむね肉に豊富に含まれています。
疲労回復の秘密はイミダゾールジペプチド
最近、鶏胸肉はイミダゾールジペプチドが含まれていることがわかりました。
このイミダゾールジペプチドは疲労回復効果が非常に高い成分です。
体の疲れは脳の疲れから来ています。イミダゾールジペプチドは脳の疲労を回復する唯一の成分といわれています。
鶏胸肉にイミダゾールジペプチドが含まれていることは、渡り鳥の持久力に注目したことにより発見されました。ちょうどむね肉の部分にイミダゾールジペプチドがあるおかげで常に疲労回復しながら飛んでいられるというわけです。
にわとりにも遺伝的にイミダゾールジペプチドが多く含まれています。
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